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このページの記事一覧
- 2011/08/01 - オーディオ考察:満足度の視点でアナログ・デジタル (その3)
- 2011/07/28 - オーディオ考察:制作現場の視点でアナログ・デジタル (その2)
- 2011/07/24 - オーディオ考察:科学的な視点でアナログ・デジタル (その1)
- 2011/07/20 - オーディオ考察:そもそも何が違う?アナログ・デジタル (その0)
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オーディオ考察:満足度の視点でアナログ・デジタル (その3)
4つに分けて「アナログ・デジタル」について考察してきた記事もこれで最後になります.
実際に "使用するもの" を考察するにあたって満足度とはとても興味深いものであり,また考察する上でも究極の視点だと思います.
by drcope
商品の価値というのは,実際に使用したユーザーの満足度によって最終的に評価されます.
しかしこの満足度というのは,とても流動的であり環境に左右されやすいものなのです,そのことを少し扱ってみたいと思います.
自発的な情報収集
突然ですが,あなたはマルチ商法まがいの誘いを受けた事がありますか?
ほとんどの人は勝手に向こうからやってくる情報ほど疑ってかかるものです.
特に有益な情報ほどその傾向が強く表れます.
オーディオ考察:制作現場の視点でアナログ・デジタル (その2)
前回の記事では,科学的な視点からアナログよりもデジタルの方が優れているという内容だったのですが,では「音楽」というものに一番接する機会が多い制作現場という視点からアナログとデジタルの違いを考察してみたいと思います.
1つ注意してほしいのは制作現場の視点と銘打ってはいますが,私は音楽で食べているわけではないですし,もちろんミキサーさんでもないです.ただ音楽を人並みに聴き,ピアノを嗜むぐらいの人ですのでそこはご了承ください.
レコーディングスタジオで使用される主な機材
劇伴,レコーディング,ナレーション など様々な種類の収録が行われるレコーディングスタジオですが,どの収録でも主に活躍する機材の説明と接続方法を書いていきます.
ただレコーディングスタジオというのは一般人には馴染みがない所なので,機材の説明を見ても予備知識がないと理解が難しいかもしれませんが,こういう機材が主に使われていてこういうケーブルで接続されているんだな.ぐらいの解釈をしてもらえればそれだけで十分です.
ミキシングコンソール
by Dennis AB
ミキシングコンソールとはレコーディングにおいて操作の中核になる機材で,電子楽器,コンデンサーマイク,モニター用スピーカー,モニター用ヘッドフォン,DAW ソフトなど様々な機材などに繋がって音声トラックの管理をするための音響機器です.
オーディオ考察:科学的な視点でアナログ・デジタル (その1)
前回のエントリで「アナログ・デジタル」の違いを簡単にではありますが説明しましたので,今回は科学的な視点からアナログとデジタルの違いを考察します.
音楽の善し悪しというのは,聴いた本人の主観による面が大きいため一概にはこの音楽のジャンルが一番いいとか,このメーカーの商品がいい音を出すとかは個人の感想でしかないのですが,科学的な違いを理解することで "感想" だけだったものが "判断" できる部分も出てきますので今回はその辺りを扱っていきます.
科学的なアナログ・デジタルの違い
あなたの目の前にオーディオコンポとスピーカーがあるとします,この2つをつなぐラインケーブル(アナログ・デジタル)だけが唯一の違いだとすると,ラインケーブルの違いによってスピーカーから出てくる音というのは人間の耳では違いを聞き取ることは難しいかもしれませんが,実は科学的には出てくる音は違っています.
アナログケーブルの方は元の音楽と違った音が出ていて,デジタルケーブルは元の音楽通りの音を出しています.
コンポやスピーカーはメーカーによって低音が強かったり,中高音が聞き取りやすかったりと色々特徴がありますが,今回は純粋に音楽を再生する機材として考察しているので,そのあたりは無視してください.
なぜアナログケーブルとデジタルケーブルでこのような違いが出るのかというのを簡単に説明するには,テレビのアナログ放送とデジタル放送を例に取ると理解しやすいのでこちらで説明します.
オーディオ考察:そもそも何が違う?アナログ・デジタル (その0)
音楽を聴く上で一番理想的な環境は,ステージ上にアーティストがいて,観客席にあなたがいることです.つまりコンサートで聴いた音楽が 100% のものなわけですね.
(ここでいう "100%" というのは,何回もレコーディングや編集を施すことによって納得の音楽を仕上げる完成度ではなく,音質という面で捉える音楽という意味です.)
そしてクリエイターは,この 100% の音楽をできるだけ忠実にメディアに記録する事に努力し,オーディオマニアはメディアに記録された音楽をできるだけ忠実に再生する事に努力しているわけです.
このように両者の忠実に音楽を記録再生する過程において,デジタル時代特有の問題であることは間違いない「アナログ・デジタル」について考察をしてみたいと思います.
この内容は書くと長くなりますので,3つの視点から見た考察を含めて合計4つの記事に分けて書くので,興味があれば全部見てみてください.
どの「アナログ・デジタル」を扱うのか
音楽の話で「アナログ・デジタル」と一口で言っても,電子ピアノ・エレキギター・シンセサイザーなどの楽器の話なのか,ミキシング・ラインケーブルなどの設備機材の話なのかと大きく分けると2つありますが,今回扱うのは後者の「設備としての機材」を中心に考察してみようと思っています.
前者の楽器の話は,一概にどちらがいいとは言いづらく,イメージする完成した音楽に近づける手段として使い分けたりするので,こちらはご自身の環境で扱いやすい物や,単純に「気に入った楽器を選んだ物がアナログ OR デジタルだった」でも十分に素敵でいいと思います.